FC2ブログ
f

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

LED照明について

先日G邸の内装材、珪藻土クロスに関して説明しました.設計は大きな骨格となる平面や断面の計画はもちろん重要ですが、欠かすことのできない細かな設計もたくさんあります.今日から何回か、その細かいことについて述べていこうと思います.
今日は玄関のアプローチ部分に使った照明についてです.

g.jpg


LED照明、つまり発光ダイオードを使った照明器具ですが、まずは省エネでメカニカルな器具を連想しがちです.照明の専門家から聞いたところLEDはまだ発展途上とのこと.エネルギー効率は蛍光灯程度だそうです.

ではなぜ省エネなのか?
答えは暗いからです.

現在市販されている器具を使ってみると分かりますが、確かに暗い.一見明るそうに見えるミラー付きのハロゲンランプのような形をしたランプがありますが、寝室のベッドサイドの予備照明や廊下の常夜灯くらいにしか使えません.でも不必要に明るすぎる照明の代わりにするのであればよいのではないでしょうか.

住宅街で門灯、玄関灯を見ていると明るすぎの家が多いことに気がつきます.深夜、寝ようとしたとき外がいやに明るいのでよく観察してみたら近所の玄関灯と庭園灯でした.

G邸の玄関へのアプローチではLEDランプを花束のように束ね、花壇の中に植え込んでみました.約4mの長さに対し4個ずつ5束、計20個を使いました.消費電力は合計しても1-2ワットなので一晩中付けていても気になりませんし、不必要に明るくなく足下だけを照らしてくれます.

このような器具、市販品ではないので夜なべして自作しました.LEDは電球色、白色二種類を混ぜて変化を付けています.枝に当たる部分を0.7mmのピアノ線でつくったので風に揺られるかわいい照明器具になりました.

作り方
用意するもの
LEDランプ 青、電球色、白色など適当に混ぜて20個 秋葉原で一個150円程度
定電流ダイオード(CRD) 15mA 5個 秋葉原で一個200円程度
 CRDの代わりに抵抗を使ってもよいが使用する電圧と個数で計算する必要有り
配線基盤 10cm×5cm程度
0.7mmピアノ線 長さ40cm程度を20本
電線 外部で使用するので途中で継がなくてよい長さ 上記実例では0.5mmを50m
熱伸縮チューブ 5mmΦ程度(LEDの大きさによる) 30cmを20本
9-12V AC-DCアダプター 
防水ボックス(電気配線工事用20cm角程度)またはそれに代わるもの.
 室内に電線を引き込む人は不要 
半田ごて、ニッパーなど

LEDはアノード、カソードと極性があるので+-を間違わないようにし、電流を15mA程度に制御してやると豆電球と同じように簡単に光ります.CRDも同様に極性があるので注意.
配線はアダプターで変換した+-を間違えないように、CRD、LED4個を直列につなぐだけです.上の例では変換アダプター、基盤に配線したCRDを防水ボックスの中に入れ、各照明器具の束に+-二本の電線を伸ばしています.

LEDランプは4個を直列につなげて一束にする.直列につなげた+-各両端は防水ボックスまで長く伸ばしています.

上の例では9Vでも電流15mAを確保できましたが、ランプの個数が多くなったときは24Vなど電圧の高いものを使わないと定電流に達しないことがあるので、テスターなどで計るとよい.計5束つくり各々から+-の電線を一本ずつのばしておく.長さは電源のあるところまで.

LEDの脚は短く切って電線を半田付けします.その後熱伸縮チューブをLEDに少し掛かるようにかぶせ、ピアノ線も一緒に中に入れてからライターなどであぶると収縮し電線、ピアノ線が一体となります.筆者は防水を考え念のためLEDの半田付けした部分にも各々熱伸縮チューブでカバーした後一体化させました.これで一本できあがり.後はそれを20本つくるだけですが、4本一束にしているのでLEDの+と-のつなぎは外部で使うことを考慮し一本の電線で行った方が漏電が無くてよいでしょう.基盤から10mの電線→LED1の+に→80cmの電線でLED1-からLED2の+に→同様にLED3+に→同様にLED4+に→最後はLED4-から10mの電線で基盤に.

基盤は5個のCRDを並べ+側に12v+を供給しCRD-側5箇所から各々の束の+側つつなぐ.束から来た-側の電線は12V-につなぐ.

以上で終わりですがスイッチは100V側に付けるか、アダプター以降にするか考えてください.光探知のオンオフスイッチを入れると暗くなると自動的に点灯します.

4個一束にしたLEDの一個を自動点滅器能のついたものに変えるとイルミネーションのように点滅します.各自工夫してください.

また、文章だけでわかりにくかった人はインターネットで「LED自作」などで引くと分かりやすく説明しているコーナーもあるので参考にしてください.不親切でスミマセン!
スポンサーサイト

宇多田ヒカルから考える、日本的なるもの

今朝のG邸 室内湿度52%、外部19%
        室内温度21℃、外部27℃(計測場所が東の日を受けていたためと思われる)
昨夜の雨と急に晴れたこともあり、外部の方がかなり湿度が低かったようです.しかし室内は振幅が少なく程良い湿度を保ったといえるでしょう.
             写真は中山の家/アプローチ

mini_20120619174045.jpg


内田繁の書いた「普通のデザイン」という本の中に面白いことが書かれていました.著者は日本だけではなく海外でも評価の高いデザイナーですが、「自分では意識したつもりはないのに、海外のデザイナーから内田のデザインは日本的である」としばしば言われるのだそうです.また三島由紀夫は「日本のことを忘れパリの街並みを散策し外国気分に浸っているとき、ショーウィンドウにたまたま写った自分の姿を見て、紛れもない日本人であることを痛感させられた」と言い、好むと好まざるを得ず逃れられない日本人の血が流れていることを書き残している.
数年前、テレビにある大学教授が出演し、宇多田ヒカルの歌について解説していたのも面白かった.そのころは宇多田がデビューしたばかりで、オートマティックが大流行していたのですが、彼女の歌の根底に流れるリズムは日本の盆踊りのリズムだというのです.昨夜たまたま手持ちのipodの曲をシャッフルして聞いていたらこの頃あまり聞かなかった宇多田の曲が何曲か流れ、そのリズムを良く聞いてみると、確かに日本的なので驚き!
前後の曲がジャズであったり西洋のポピュラー音楽であったからよけいにそのリズムが「盆踊り」であることが強調されたのでしょう.

さて、何を言いたいかというとこれらのことから現在の建築についての考察をしようと思うのです.

30代の頃住宅の設計をしていて「和」を意識することはほとんどありませんでした.しかし内田繁ではありませんが外国の建築家から幾度となく私の造る建築が日本的であると言われたことがあります.日本語をしゃべり日本語で思考し日本で暮らしていれば当然なのかもしれませんが、それまでに受けてきた建築教育はモダニズムでありインターナショナルスタイルであり脱リージョナリズム(地域主義)であったはずです.
そんなことに気がついてからは「和」を意識して設計することにしています.と言っても私の作風のどこが「和」なの?って感じるかもしれません.しかし床に座ってくつろぎ、和室のように時と場合によって用途の変わる空間があり、室内から室外への空間の中に半外部的な空間や縁側のような空間があればそれは和の心を持った建築といえるでしょう.
モダニズムの建築原理としてうたわれたピロティーや水平連続窓、自由な平面などは元々日本の建築に近いものです.坂倉準三によってたてられたパリ万博の日本館や神奈川県立近代美術館は日本的な空間と近代建築が見事に融合した建物で高い評価を受けました.
現代の安価な材料と現代の技術を使った合理的な建物でありながら、根底に和を感じることのできる住宅.もちろん取り組む建築家によって「和」の解釈が異なるでしょうが、そんなことを意識しながら設計をしていきたいと思っています.

すごいぞ!珪藻土:室内環境

101mini.jpg

写真のG邸ですが定期的に室内環境を報告できるので続けていきたいと思います.
内装は
壁  :珪藻土クロス
床  :無垢フローリング、オイルフィニッシュ
天井:珪藻土クロス
です.
といわれてもなんだかよく分からない人のために簡単に説明すると
珪藻土クロスは通常の壁紙の表面に珪藻土の粒を付着させたものです.珪藻土の左官仕上げはご存じの方も多いと思いますが、同様に室内の湿気を吸ったりはいたりして最適な湿度を保つ効用があります.

無垢フローリングは文字通り無垢の床板です.合成フローリングと呼ばれる合板の表面に厚さ4mm~0.5mm張った製品とは違い、金太郎飴のようにどこを切っても表面と同じ木材でできています.合成フローリングも木材でできていますから湿度の調整にある程度貢献していると思いますが、無垢との性能の違いははっきり言って分かりません.
むしろ大きな違いが出るのは表面処理の仕方でしょう.要するに塗装なのですが、G邸ではオイルを染みこませて汚れ防止と撥水の機能を持たせました.
多くの既製品はウレタン塗装などで仕上げていますが、汚れにくくきれいに(ぴかぴかに)仕上がる代わり、表面に塗膜を作ってしまうため調湿機能は無くなります.

さて、前置きが長くなりましたが要するにG邸ではできる限り室内の環境を良く保とうと素材を選んだと言うことです.

その効果は?

今朝の様子は以下の通りでした.
    室内      室外
天気      雨
温度 20.5℃    16.8℃ 
湿度 47%      81%

初夏から観察をしていて、大体室内と外の湿度差は15-20%程度でしたが、
今日は34%もありました.

随時報告をしていくつもりですので、ご覧ください.

アクタス新宿店2fでセミナー開催 10月17日土曜14時~

001mini.jpg

10月17日土曜日14:00-16:00にアクタス新宿店で、上記ポスターのとおりセミナーを開きます.
アクタス新宿店と、私の属しているNPO法人「家づくりの会」のコラボレートで春講座、夏講座に続く第三弾秋講座です.
私は「暮らしの場所と家具のあり方」というテーマで受け持ち、当日は前半は笠原顕司さんが、後半は私がお話しをします.
よく18日は根来宏典さん、半田雅俊さんによる「住まいとあかりのデザイン」
10月24日は安井正さん、川口通正さんが「和と洋のしつらい再考」というテーマでお届けする予定です.

家具に興味のある方、多いはずです.でもどのように選んだらよいのか?
もっと根本的に家具って住宅の中でどんな役割を果たしているの?
という問いに対し、家具選びのノウハウではなく建築家がどのように家具をとらえているかに焦点をしぼってお話したいと思います.

みなさん!
話の内容については後日このブログにアップしますので、またチェックしてみてください.
プロフィール

Kei Morozumi / studioA

Author:Kei Morozumi / studioA

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。