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まめ知識19 梅雨時に湿気対策について考えるII

今回は機械に頼らない対策方法を述べていこうと思います。
まず最初に考えられるのが内装の建材に頼る方法です。天然材料が相手ですからどの程度の効果になるのか計算ではなかなか数字が出ないのが厄介ですが、実際の部屋で計測した実験結果から見ると、床に無垢のフローリングを敷き詰めた部屋と、そうではない部屋では外の湿度変化に対する室内の湿度の変化が半分程度に軽減されたという結果が出ています。また床材で言うと畳が結構良い数字を出しています。
また壁の材料ですが、最近人気のある珪藻土。単体としての吸湿、放湿データはありますが、実際の部屋でどの程度の効果があるかは部屋の条件、外気圧、換気条件など様々な要因が絡みますから学問となるような体系的なデータは残念ながらまだありません。しかし壁紙メーカーのサンゲツなどが独自の実験を繰返しており、そのデータは各社のHPなどで見ることができます。その数値を見るとやはり外の変化に対して室内の変化を半分弱程度に抑えることができるということが分かります。

以上から内装材のフローリングや珪藻土などの壁材・天井材が効果的であることが分かります。それらの材料の特徴は比較的軽く、ざらざらしているものが多く、単体としても吸水率が高いことです。吸水率が良いかどうかを簡単に見分ける方法は霧吹きなどで水をかけたとき、ガラスのようにすぐに水球になって流れ落ちるのか、その場が湿って水を保持するのかで分かります。
また使用上の注意点としては、フローリングなどの場合、木が調湿効果をもたらせるためにはその表面をペンキやウレタンなどの塗膜で覆ってしまっては効果は見込めないと言うことです。前のまめ知識で述べたようにオイルなど、表面を覆ってしまわないもので保護しておく必要があります。

我が家のデータですが、梅雨の始まり6月6日、関東地方で記録的な大雨が降った日になりますが朝の外気温が19度湿度94%に対し、室内温度は21度、同湿度47%と大きく湿度が違いました。
その後も一日中雨が降り続き約12時間後、外気温は18度、同湿度93%と朝とほとんど変わらない状況でしたが、室内温度20度同湿度53%でした。雨が激しかったのであまり窓を開けて外気を入れなかったこと、前日まで晴れていたため、室内の空気が乾燥していたこともこの数字に大きく影響していると思いますが、今度は何日も雨が続いた時にもデータを取ってみようと思っています。

そして建材以外で重要なのは使い方です。湿った空気を室内に入れない、室内で水分を発生させない、なども重要になってきます。例を挙げると
・風呂場の湿気を室内に持ち込まない。
・風呂の水を長時間溜めておかない。
・ガスを燃焼させると水分が発生するため、速やかに換気する。
・洗濯物を室内で干さない。
・寝室の換気を十分に取る。寝ている最中の人体から発散される水分は意外と多いものです。
・外部の湿度が高いとき、室内に空気を入れない。

といっても通常の木造住宅ですと窓を閉めていても一時間に1-2回程度、自然と空気が入れ替わっています。基準法で健康のために必要とされている換気の回数は2時間に一回ですから、湿度の高い時はむやみに換気扇を回し5回も6回も入れ替えない、などが有効な対策になります。梅雨の間でも晴れ間が出ている時は湿度が40-50%台のことがよくあります。雨の降り始めは60-70%と低い値を取っていますが、しばらく雨が降り続くと90-100%と急に上昇することが分かります。そのようなことを頭に入れて、
・晴れ間が出た時には窓を開けてかんそうした空気を取り入れる。
・雨が降り始めたらなるべく外気を室内に入れない。
ということが有効になってきます。
簡易な温度・湿度計を室内と室外に設置してしばらくデータを見るのも有効かと思います。

室内で発生する水分ですが、ガス燃焼による水分の発生量は以外と多く灯油を1リットル燃焼させると同量の約1リットルの水分を発生させます。同じ熱量のプロパンガスを燃焼させた時にも同程度の水分が発生し、都市ガスでよく使われている天然ガスの場合はさらに多く約1.5Lの水分となりますので、台所で調理をしている時には臭いや煙が出ていなくても換気をして、水分の多く含まれる空気をすぐに換気してやることで湿気の少ない室内環境とするのも重要です。

まぁあまり深刻に考えず除湿運転、弱冷運転をするのが手っ取り早いかと思いますが、今回述べてきたことを目安として、少しでも快適に過ごせるようにして下さい。
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まめ知識18 梅雨時に湿気対策について考えるI

ワールドカップがは日本の一次リーグ敗退が決まり残念な結果となってしまいましたが、ブラジルでも開催する会場によって湿度の極端に高いところ、そうではないところと色々な条件のもと選手たちは戦っているようです。一方日本は梅雨で湿気の多い日が続いています。皆さんはどのような湿気対策をしていますか?

まずは湿度について。湿度には絶対湿度と相対湿度というものがありますが、よく耳にするパーセントで表しているのは相対湿度というものです。空気は温度によって含まれる水蒸気の限界量が変化します。(表参照)
この相対湿度の数字が私たちが快適に思うかジメジメ感じるかと深く関係しています。気温が30度ですと空気中には1m3あたり約30gの水蒸気を含むことができますが、気温が下がり10度になると10g、0度ですと約5gまで少なくなります。相対湿度が小さければまだ空気自体に余裕がありますから、人体から発生する汗も蒸発し、空中に吸収されやすくなりますが、100%近くなってしまうと空中にはほとんど放出されず、いつまでも汗は蒸発しなくなりジメジメと感じる訳です。冬はこれとは逆に湿度が10%などと低くなると体からの水分がどんどん蒸発してしまいお肌はカサカサ、いくら暖めても暖かく感じなくなってしまう訳です。気象庁の2011年のデータによれば、東京の1月の平均湿度は36%ですが、10%を下回った日も半分以上あります。かたや6月は平均で71%で、30%程度まで落ちた日は6日しかありません。そのため快適な室内環境を保つために冬には加湿、夏には除湿と忙しくなってしまう訳です。また人が快適と思われる湿度というものがあります。それは50%ですからなるべくその数字に近くしようとするのです。

50%に近づけるため除湿器、エアコンの除湿運転や内装の材料を工夫するなど色々有りますが、今日は両方の視点から考えてみます。
今回は機械のお話。この季節じめじめとして除湿器やエアコンの除湿運転に頼っている方も多いと思います。また夏、蒸し暑い時は湿気を多くとりたいので「冷房ではなく除湿運転をする」という方も多いのではないでしょうか?除湿、弱冷どちらが効果的でどのように使い分けるのが良いのでしょうか?
結論から言うと、除湿の効果は除湿運転するよりも冷房運転をした方が大です。
メーカーによって様々な名称がある除湿運転ですが、現在のエアコンで除湿できる運転は次の三種類だけです。
・冷房運転で除湿する(いわゆる、冷房運転)
・弱冷房運転で除湿する(除湿モード、除湿運転)
・再熱方式で除湿する(最近高級機種に搭載されているもので、冷房で冷えた空気を再度暖める)
二番目の弱冷房運転で除湿する、というのが一般的に「除湿モード」といわれるものになります。

エアコンでの除湿の基本は皆同じで、室内機の中で空気を冷やして結露させて水分をとる、という事です。冷えたコップの外側がびっしょりと濡れるのと同じ原理です。湿った空気を冷たいものに直接触れさせると触れた部分の空気が冷やされ、空気中に水蒸気として入っていられなくなった量が水分として搾り取られると言う原理です。先程のグラフで具体的に考えると、気温30度湿度100%だと1m3に30gの水蒸気が含まれますが、これを15度まで冷やすと約13gまでしか水蒸気として空気中にとどまれなくなりますから、残りの17gは水となって結露し流れ出てきます。長時間運転し、室温が下がらなかったとすれば43%に次第と近づきます。仮に25度まで室温が下がったとすると(25度の時の飽和水蒸気量は約23gですから)56%になります。冷房や除湿運転中、室内機の外側についているドレンパイプというところから水がかなりの量出ているのを見たことがあると思いますが、あの水が空気中に入っていられなくなった水分になります。ですから除湿するためにはまずは空気を冷やさなくてはならないのは冷房運転でも除湿運転でも原理は同じなのです。

では色々なモードがありますが何が違うのでしょうか?下記の一覧表で違いを見て下さい。

        除湿方法        欠点      除湿効果 電気消費量  
冷房運転   いわゆる普通の冷房   室温の低下     最大    中

弱冷房運転  弱冷房にする事で    除湿効果が     最小   最小
       室温の低下を防ぐ    低い

再熱除湿運転 冷房運転で冷えた空気を ヒーターを使うため  中    最大
       ヒーターで暖め直す   電気を食う

ということで、再熱除湿運転は室温が下がらず快適でありますが、冷房して冷やした空気を暖房でまたもとの温度にすると言う、かなり厄介なことをしています。暖房運転はヒートポンプというかなり効率の良い運転方法で暖めますが、再熱除湿はヒーターですからエネルギー効率もかなり悪くなります。
また参考までに除湿専用の機械を運転すると室温が上がってしまうのは室外機が無いからで、機械から出る熱が多くなるためのもので、ヒーターが作動しているからではありません。
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Kei Morozumi / studioA

Author:Kei Morozumi / studioA

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