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まめ知識12 バスルーム、浴室についてのいろいろ

ここ20年程で浴室=ユニットバスということが世間一般では定着してしまったようです。
浴槽、バスタブの話しをしていたら建て主はユニットバスの話しをしていて話しが噛み合なかったという話を知り合いの建築家から聞きました。
現在ではほとんどの建て売り、メーカー住宅はユニットバスを使うようになりましたが、自由度の高い在来工法で作られたバスルームはやはり魅力的で一軒家を建てるなら是非採用したいと考えています。

ユニットバスが主流になる前、在来工法で造られた浴室にはバスタブの埋め込み型が主流でしたが、最近おしゃれなバスとして据え置き型のバスタブも多く使われるようになってきました。ではどちらを選ぶか?結論から言うと、好みの問題になります。またまた、いい加減な結論ですね。でも各々長所、短所があるのでそれを知っておくのは有用でしょう。スタイルが良いからという単純な理由だけでなく、なかなか奥の深い問題をもっていますので、今日はそのことについてお話ししたいと思います。
木風呂
ユニットバス以外では現在の定番は埋め込み型です。その昔、昭和30年代頃までは木製の風呂桶をモルタルのタタキの上に置き、洗い場は木製のスノコというのが一般的でした。正確には銭湯に通っていた人の方が多かった、でしょうか?木製の風呂桶は何年か経つといきなり底が抜け、我が家でもその度に大騒ぎをしたものです。そのうちに丈夫な青いポリバスに取って代わられ、その後より綺麗な浴室を!ということから埋め込み型の浴槽に代わって行きました。そして現在、おしゃれなバスルームには置き型の浴槽、という選択肢もでてきました。ちなみに色が青であったのは銅管を使った配管からでる銅イオンがバスタブを青く染めてしまうことが多かったからと推測されます。
置き型→埋め込み→置き型とタイプが定まらないのは単なる流行だけでなく、それぞれに長所、欠点があって評価が定まらないからでしょう。
埋め込み型ですが、一件綺麗で清潔なバスルームができるように思いますが、実は汚いところを見えなくしているだけです。また埋め込んでしまうため、一回トラブルが起きるとかなり大掛かりな工事となってしまいます。10年、15年後にメンテナンスのため浴槽の裏を見ると、見たくないものを見てしまった!と思われることもあります。浴槽裏に換気扇を付けて裏面を乾燥させていれば綺麗に保てるようですが、なかなかそこまではやりません。
風呂裏カビ
写真は置き型バスの裏側一年放置した状態

一方、置き型ですが壁に寄せて設置すれば隠れた壁と浴槽の下は当然汚れます。どの程度汚れるかは使用状況にもよりますが、我が家の経験から言えば年に二回程掃除をしているとそれほどひどい状況にはならないようです。浴槽の真下が一番汚れがひどいように思われますが、実は真下の暗い部分より多少光の届く周りの方が汚れがひどいのは考えていなかったことでした。掃除の時に動かしたくなるので、現在はやりの置き型バスではホウロウ製の重いものはさけ、アクリル製の軽いものを使っています。

バスタブの埋め込み型と置き型の違いはバリアフリーも関係します。一般的に浴槽の深さは50cm程度、半洋風のもので45cm程度です。埋め込み型の場合またぎの高さを35cm程度で設計することが多いので、浴槽の底は浴室床面より15cmほど低くなります。エプロンを低くしたり深い浴槽の場合20cm程度になることも少なくありません。これはちょうど階段一段分の高さになる訳で、お年寄りが使用すると前につんのめる姿勢になることがあり、注意が必要になります。一方置き型のバスタブは一般的にまたぎの高さが50cm程度で昔のポリバスのようには高くなく、バスタブの床面は逆に5-10cmほど高くなりますが、私の経験からいうと置き型の方が楽に出入りできますので、デザイン面だけではなく機能的に置き型のバスを選ぶ選択肢もあると思います。
さて、バスタブの材質ですがこれも様々あって選択には迷うところです。
大きな流れで流行を見てみると、昭和30年代の木製→青いポリバス→ホウロウ製やステンレス製→人造石風硬質プラスティック→アクリル製バス。という流れになります。前述したように木製の浴槽が耐久性に問題があったためあっという間にポリバスと呼ばれるFRPを主体にして表面ゲルコート仕上げしたのものに取って代わられました。ゲルコート仕上げとはメス型の型材にあらかじめゼリー状の樹脂を塗ってからFRPの成型を行い、型から抜くとツルツルの仕上になる方法をいいます。プレジャーボートなどもこの方法で造られています。
埋込バス
写真は人造石風硬質プラスティック製埋込型バス

ただし所詮はプラスティックですから重厚感と高級感が無く、傷がつくと光沢感もなくなるため次第に飽きられ、昭和の終わりから平成始めにかけては高級品としてホウロウバスが多く使われるようになってきます。ホウロウバスには鉄板ホウロウバスと鋳鉄ホウロウバスがあり高級感を求める人には高価な鋳鉄ホウロウバスが選ばれるようになりました。しかし、冷たい、ホーローが欠けることがあるなどの欠点が嫌われその後は各浴槽メーカーが開発した人造石風のプラスティックバスが主流となり、現在に至っています。一部外国メーカーが採用していたアクリル製バスですが、傷がつきやすかったポリバスのゲルコート表面仕上部分をアクリル製に代えたもので、光沢があり圧倒的な高級感があるため、最近人気がでてきています。FRP素地でバスタブの型を作った後、熱して柔らかくなった数ミリのアクリルの板を真空吸引してバスタブの型に接着して製造しています。アクリルはプラスティックの中では一番傷がつきにくい固い材料ですから長い間光沢が保てるのが特徴です。
当初は外国製のジャクソンなど高級品しか日本では手に入りませんでしたが、現在は中国や東欧で同じような品質のものが安価で作られるようになり、一般住宅や賃貸集合住宅でも十分に使える値段になっています。
下井草バス
写真はstudioA設計、下井草APのバスルーム(賃貸)

また耐久性に問題のあった木製浴槽ですが、材種や防腐剤などの研究で最近は比較的長期にわたって使えるものもあります。スーパー銭湯などで使われているのでご存知の方も多いと思いますが、古代檜と呼ばれる台湾で取れるヒノキを使った浴槽が一時ブームになりました。しかし現在は伐採が禁止されているため各社の在庫分しかなく、残念ながら今後大きく増えることはなさそうです。
その他鋳鉄ホウロウバスは未だに根強い人気がありますが、ステンレスバス、ポリバスはかなり減っています。
バスタブなどの細かい部分で比べて見ても住宅はかなり変化し、贅沢なものになってきているのが分かります。
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