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本の紹介「超合法建築図鑑」と「象を飼う」

chougouhou.jpg 今日の紹介は「超合法建築図鑑」と「象を飼う」の二冊.
超合法・・は街を見る視点がなかなか面白い一冊です.東京の街並みがカオス的で醜い、または正反対に美しい、などとよく言われているのですが、確かに外国にはない得意な街並みであることは確かでしょう.その要因の一つとして、建築基準法に縛られたビルの形態が街並みを造っているとも考えられ、そこに視点を宛てて、何故このような形態のビルができあがってしまったのか、デザイン論的な原因ではなく単に決められた法律の中でもがいて完成した形態に視点を宛てて論じられているところが楽しい一冊です.
実はそれよりも印象に残ったのは次の一節でした.
「日々の仕事に忙殺されるなかで次第に東京のペースに慣れ、帰国時あれほど鋭く感じた違和感が刻一刻と薄れていきます.」
二年弱ではありますがイタリアから帰国したとき、確かに私も同じような気分になったものです.そこで一冊の本にまとめたか否かが私との違いか!妙に気になる一冊でした.

zouwokau_1.jpg さて、もう一冊が「象を飼う」.
林雅子設計の「ギャラリーのある家」を中古物件で購入した建築史家、村松伸さんの孤軍奮闘を書いた一冊です.
実はこの家、私が設計同人にいたときに担当した最後の物件で、角の角までよく覚えていたので、前から気になっていた一冊でした.住宅建築7月号が林雅子特集で、古谷誠章さんが巻頭でふれられていた「橋がかりの家」も実は私が担当していた家で、その「融通無碍の自由さ」を読んだ後、無性に読みたくなってしまったのが真相です.
さすがに建築の専門家であるので上手く住みこなしているようです.上手く使いこなすとは、考え方を変えることのようです.夏の昼間、暑くてしょうがない南側の大開口部は夜になればきれいな月が見られるし冬には朝起きたときほんわかと暖かい温度を供給してくれる熱源になっている・・・など.確かに設計しているとき、南側の開口部は暑いかな?地下室の湿気は大丈夫かな?と心配であったことを思い出しました.
そのような善意だけに頼ってしまってはいけませんが、確かに我々建築家の手がける住宅にはいくらかそのような喜びを与えると供に問題を造ってしまう部分が出てきてしまう設計をしがちです.
その多くは少々の予算と工夫で解決できるものなのですが、設計途中のコミニケーション不足と、何とかなるか?という気持ちはそのようなトラブルを起す事を肝に銘じ、後回しでは何にもならない!と言う気持ちが大事なんでしょうね.

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